全般性不安障害(GAD)

「いつも何か心配」という漠然とした不安から、穏やかな日常へ。

全般性不安障害(GAD) とは

特定の対象や場面に限らず、様々なことに対して過剰で持続的な不安や心配を感じる疾患です。「自分が何か大きな病気になるのではないか」「家族が事故に遭うのではないか」などの不安が高まり、それが払拭できなくなります。不安障害の中ではやや毛並みが異なり、しっかりとした治療が必要です。

当院のサポート・目指すゴール

不安を消すのではなく「不安を乗りこなす」ことが治療の目標です。お薬(安定剤やSSRI/SNRI)がよく効くため、薬物療法をベースに、認知行動療法などの精神療法的アプローチも併用します。漢方薬も選択可能です。最終的には薬なしで笑顔で卒業できることを目指します。
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このような症状は
ありませんか?

  • 漠然とした不安が常にあり、リラックスできない
  • 様々なことが心配で、頭から離れない
  • 緊張で肩こり・頭痛・胃痛などの身体症状がある
  • 落ち着きがなく、イライラしやすい
  • 疲れやすく、集中力が続かない
  • 眠れない、または眠りが浅い
一つでも当てはまる場合は、お早めにご相談ください。早期の対応が回復への近道です。

専門医による全般性不安障害(GAD)の解説

全般性不安障害って?〜漠然と不安が高まる

全般性不安障害(GAD:Generalized Anxiety Disorder)は、特定の状況や対象に対して不安を感じるのではなく、漠然と不安、心配が高まります。

「自分が何か大きな病気になるのではないか」「家族が事故に遭うのではないか」などの不安が高まり、それが払拭できなくなります。

不安障害の中ではやや毛並みが異なり、しっかりとした治療が必要と考えます。

こんな症状はありませんか?

日常生活の様々な出来事に対して過剰で持続的な不安を感じるのが特徴です。「仕事のこと」「家族のこと」「健康のこと」「お金のこと」など、複数の事柄について心配が尽きず、常に緊張状態にあります。

精神症状として、落ち着きのなさ、疲労感、集中困難、イライラ、睡眠障害などが現れます。また、肩こり、頭痛、胃痛、めまい、動悸などの身体症状も伴うことが多く、内科を受診しても原因が見つからないことがあります。

こんな状態が続いていませんか?

全般性不安障害の原因

全般性不安障害の原因は明確には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)のバランスの乱れや、遺伝的要因、長期的なストレス、幼少期の環境などが関係していると考えられています。真面目で責任感の強い人、完璧主義の人に多い傾向があります。

関連する要因

全般性不安障害のメカニズム

脳の扁桃体や前頭前野の機能異常により、不安を適切にコントロールできなくなります。常に「危険を察知するモード」が働き続けている状態です。

治療できるの?〜不安を乗りこなす

できます。

できますが、まず、「不安を消そう」「不安をなくそう」と考えるのはやめましょう。

不安は私たち人間が生きていく上で必要な感情だからです。

不安になるのは構いません。不安になりすぎるのが良くないのです。
不安になることに不安になるのはやめましょう。

治療は「不安を乗りこなすこと」です。

当院の治療方針

治療には一般的に安定剤(抗不安薬)やSSRIまたはSNRIという抗うつ薬を使用します。

不安障害にはお薬がよく効くため、当院ではお薬の治療をベースにおすすめしています。

もちろん、漢方薬も使用できます。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や加味逍遙散(かみしょうようさん)などが不安症状に有効です。西洋薬との併用で相乗効果が期待できます。

精神療法的なアプローチ(認知行動療法など)も可能です。

放置すると起こりうるリスク

全般性不安障害を放置すると、以下のようなリスクがあります:

「性格だから仕方ない」と諦めないでください。適切な治療によって不安を和らげ、穏やかな日常を取り戻すことができます。

当院の診断アプローチ

どのようなことに不安を感じるか、不安がどれくらい続いているか、日常生活への影響などを詳しく伺います。必要に応じて、他の精神疾患(うつ病、パニック障害など)との鑑別診断も行い、総合的に判断します。

「笑顔での卒業」
に向けた治療方針

当院では、スタンダード(標準)なガイドラインに基づいた治療を誠実に提供し、
最終的な卒業(終診)を見据えたサポートを行います。

まずはあなたの不安を丁寧に聞き取り、整理します。「気にしすぎ」と否定せず、苦しみに共感することから治療を始めます。全般性不安障害のメカニズムを理解し、治療可能な疾患であることを認識します。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRIなどの抗不安薬を用いて、過剰な不安を和らげます。必要に応じて漢方薬(半夏厚朴湯、加味逍遙散など)も併用します。
症状が安定したら、ストレス対処法や考え方のクセを見直し、不安に振り回されない生活を目指します。最終的には減薬して、笑顔で卒業できることを目指します。

よくあるご質問

一生薬を飲み続けなければいけませんか?

症状が安定し、不安が軽減したら、徐々に減薬していきます。多くの方が最終的には薬なしで生活できるようになります。再発予防のため、ストレス対処法を身につけることも重要です。

薬物療法の効果は2~4週間程度で現れ始めますが、安定するまでには数ヶ月かかることもあります。焦らず、じっくり治療を続けることが大切です。

認知行動療法などのカウンセリングは有効ですが、症状が強い場合は薬物療法と組み合わせる方が改善しやすいです。当院では、まず薬で不安を軽減してから、考え方のクセを見直すアプローチをとります。

全般性不安障害の治療薬は、過剰な不安を適度なレベルに調整するものです。必要な注意力や危機管理能力は保たれますので、「何も心配しなくなる」ということはありません。

心配性は性格の一部ですが、全般性不安障害は不安が過剰で持続的であり、日常生活に支障をきたす疾患です。仕事や家事に集中できない、身体症状が出るなど、生活の質が著しく低下している場合は治療が必要です。

監修・執筆者情報

患者さまの良き理解者として
自然な笑顔を取り戻すために

院長 桑江 靖(くわえ やすし)

琉球大学医学部卒
日本精神神経学会所属 / コンサータ・ビバンセ登録医 / 荖原病院 連携医療機関 / 東京医療センター 登録医 / 厚生中央病院 登録医
平成3年6月より成人から老年までの精神疾患の診断治療の研鑽を積み
2017年大岡山メンタルクリニック開業。

院長 桑江 靖(くわえ やすし)