Attention-Deficit Hyperactivity Disorderの頭文字を取って、ADHDです。
つまり、Attention-Deficit(=注意欠如)と、Hyperactivity(=多動性・衝動性)を特徴とします。
「ADHDかも知れない」と言って受診される方は少なくありません。インターネット上では『ADHD』という単語がひとり歩きし、専門家でなくとも知っている単語になりつつあります。しかしこれは、この症状で困っている人が多いという現実の裏返しでもあります。
以下のように①②③と大きく分けると理解しやすいでしょう。
具体的には以下のような症状があります。
具体的には以下のような症状があります。
具体的には以下のような症状があります。
基本的には上記症状が小学校頃から続いていることが診断の決め手です。しかし、社会人になって症状が浮き彫りになる方もいます。
多くのイメージとしては『のび太くん』です。小さい頃からおっちょこちょいで何処か抜けていますが、その雰囲気は柔らかく、人当たりが良くかわいらしいです。
通常、大人になると多動性や衝動性は消失します。これが残存する方はADHDと少し違う見方をしなければなりません。
大人になっても『のび太くん』では、やはり社会的に大変です。作業速度が遅く、ミスも多発し、毎日のように先生や職場の上司から叱られます。そのため、自信をなくしてうつ症状が出現し、うつを訴えてメンタルクリニックを訪れる方も多いです。
現在、脳内の研究が盛んに行われ、ドパミンやノルアドレナリンという物質が不足していることが原因ではないかと言われています。
そのため、ADHDに使用するお薬はこのドパミンやノルアドレナリンを増やす/刺激する効果があります。
ADHDをはじめとした発達障害全般に言えることですが、病気ではなく『性格傾向』『性格特徴』と考えるのが一般的です。
のび太君は絵に描いたようなADHDですが、のび太くんは病気ではないですよね?
ADHDは『のび太くんのような人』に診断基準をもうけて病名を付けただけであり、『病気』と考えるのは適切ではありません。
要領の良い人/悪い人、回転の早い人/遅い人、話すのが好きな人/嫌いな人、などなど、人それぞれに特徴があって、みんな異なるのです。
いいえ。
このような性格特徴を持った方は非常に多いとされており(特に男性に多い)、全体の20%近くになるとする統計もあります。
当院では『治す』というよりは、『あなたの弱点が出ないように』するにはどうすればいいのか、という提案、アドバイスをさせて頂きます。
性格はそんなに簡単には変わりません。まずは、『嫌いな自分』『自分の弱点』を明確化することです。自ずとやるべきことが浮かんできます。
自分を変えたいなら努力を怠ってはいけません。
上でお話したように、ドパミンやノルアドレナリンを増やす/刺激する薬がADHDの治療薬として使用されます。結果から言うと、効く人にはよく効きます。いくつかの種類があり、その適応については診察室の中で判断することになります。
ADHDで使用するお薬には依存性が危惧されるものもあり、慎重に使用すべきです。そのためには診断も慎重に行う必要があります。当院では、下にある『ADHD診断についての情報提供のお願い 』を診断の一助としています。一部のお薬はこれがなければ処方できないものもあります。
いいんです。
これまで、ご本人は相当お困りであったと思います。
ちょっとしたアドバイスと必要時にはお薬を使用し、少しでもその苦悩が減ることを目標に治療提案させて頂きます。
子どもの頃からの症状、現在の困りごと、日常生活への影響を詳しく伺います。DSM-5の診断基準に基づき、不注意、多動性、衝動性の有無を評価します。必要に応じて心理検査(WAIS-IVなど)も実施し、総合的に診断しす。
当院では、スタンダード(標準)なガイドラインに基づいた治療を誠実に提供し、
最終的な卒業(終診)を見据えたサポートを行います。
問診を中心に、必要に応じて心理検査(WAIS-IVなど)を実施します。生育歴や現在の生活状況、症状の経過などを詳しくお聞きし、総合的に判断します。
はい、あります。子どもの頃は症状が見過ごされていたケースや、社会に出て初めて困難を感じるようになったケースなど、大人になってから診断されることは珍しくありません。
報告の義務はありません。ただし、必要な配慮(業務の調整など)を受けたい場合は、産業医や人事担当者に相談することも選択肢の一つです。当院では、診断書の書き方についてもご相談に応じます。
ケアレスミスや集中力の問題は、ADHD以外にも、うつ病、不安障害、睡眠不足など様々な原因が考えられます。まずは診察を受けて、原因を特定することが大切です。
適切に使用すれば、人格が変わることはありません。むしろ、「本来の自分」を取り戻せたと感じる方が多いです。集中力が高まり、ケアレスミスが減ることで、仕事や人間関係がスムーズになります。
ADHDは脳の発達特性であり、完全に「治る」ものではありません。しかし、適切な治療とサポートにより、症状をコントロールし、社会生活を円滑に送ることは十分可能です。自分の特性を理解し、強みを活かすことが重要です。
琉球大学医学部卒
日本精神神経学会所属 / コンサータ・ビバンセ登録医 / 荖原病院 連携医療機関 / 東京医療センター 登録医 / 厚生中央病院 登録医
平成3年6月より成人から老年までの精神疾患の診断治療の研鑽を積み
2017年大岡山メンタルクリニック開業。