全般性不安障害って?〜漠然と不安が高まる

全般性不安障害(GAD:Generalized Anxiety Disorder)は、特定の状況や対象に対して不安を感じるのではなく、漠然と不安、心配が高まります。

「自分が何か大きな病気になるのではないか」「家族が事故に遭うのではないか」などの不安が高まり、それが払拭できなくなります。

不安障害の中ではやや毛並みが異なり、しっかりとした治療が必要と考えます。

こんな症状はありませんか?

日常生活の様々な出来事に対して過剰で持続的な不安を感じるのが特徴です。「仕事のこと」「家族のこと」「健康のこと」「お金のこと」など、複数の事柄について心配が尽きず、常に緊張状態にあります。

精神症状として、落ち着きのなさ、疲労感、集中困難、イライラ、睡眠障害などが現れます。また、肩こり、頭痛、胃痛、めまい、動悸などの身体症状も伴うことが多く、内科を受診しても原因が見つからないことがあります。

こんな状態が続いていませんか?

全般性不安障害の原因

全般性不安障害の原因は明確には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)のバランスの乱れや、遺伝的要因、長期的なストレス、幼少期の環境などが関係していると考えられています。真面目で責任感の強い人、完璧主義の人に多い傾向があります。

関連する要因

全般性不安障害のメカニズム

脳の扁桃体や前頭前野の機能異常により、不安を適切にコントロールできなくなります。常に「危険を察知するモード」が働き続けている状態です。

治療できるの?〜不安を乗りこなす

できます。

できますが、まず、「不安を消そう」「不安をなくそう」と考えるのはやめましょう。

不安は私たち人間が生きていく上で必要な感情だからです。

不安になるのは構いません。不安になりすぎるのが良くないのです。
不安になることに不安になるのはやめましょう。

治療は「不安を乗りこなすこと」です。

当院の治療方針

治療には一般的に安定剤(抗不安薬)やSSRIまたはSNRIという抗うつ薬を使用します。

不安障害にはお薬がよく効くため、当院ではお薬の治療をベースにおすすめしています。

もちろん、漢方薬も使用できます。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や加味逍遙散(かみしょうようさん)などが不安症状に有効です。西洋薬との併用で相乗効果が期待できます。

精神療法的なアプローチ(認知行動療法など)も可能です。

放置すると起こりうるリスク

全般性不安障害を放置すると、以下のようなリスクがあります:

「性格だから仕方ない」と諦めないでください。適切な治療によって不安を和らげ、穏やかな日常を取り戻すことができます。

当院の診断アプローチ

どのようなことに不安を感じるか、不安がどれくらい続いているか、日常生活への影響などを詳しく伺います。必要に応じて、他の精神疾患(うつ病、パニック障害など)との鑑別診断も行い、総合的に判断します。