社交不安障害(Social Anxiety Disorder、SAD)は、対人緊張の高い人のことを言います。人と話す時に上がったり、発表が苦手だったり、注目されるのが苦手だったりします。
ベースは「何か失敗するのではないか」「変な人に思われるのではないか」という自信のなさです。
赤面恐怖、対人恐怖、視線恐怖などもこれに含まれます。
単なる「恥ずかしがり屋」や「あがり症」とは異なり、不安が強すぎて日常生活に支障をきたすのが社交不安障害の特徴です。
社交不安障害の原因は完全には解明されていませんが、脳内の不安を調整する神経伝達物質(セロトニンなど)のバランスの乱れや、遺伝的要因、過去のトラウマ体験(いじめ、叱責など)が関係していると考えられています。
できます。
できますが、まず、「不安を消そう」「不安をなくそう」と考えるのはやめましょう。
不安は私たち人間が生きていく上で必要な感情だからです。
不安になるのは構いません。不安になりすぎるのが良くないのです。不安になることに不安になるのはやめましょう。
治療は「不安を乗りこなすこと」です。
治療には一般的に安定剤(抗不安薬)やSSRIまたはSNRIという抗うつ薬を使用します。
不安障害にはお薬がよく効くため、当院ではお薬の治療をベースにおすすめしています。
もちろん、漢方薬も使用できます。柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)や半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などが不安症状に有効です。
精神療法的なアプローチ(認知行動療法など)も併用可能です。
社交不安障害を放置すると、以下のようなリスクがあります:
「気の持ちよう」では解決しません。適切な治療によって確実に改善できる疾患です。
どのような対人場面で不安が強まるか、回避行動の有無、日常生活への影響などを詳しく伺います。必要に応じて、他の精神疾患との鑑別診断も行い、総合的に判断します。